TOP > 勉強会情報 > 涼感クールタオルを用いた冷感実験 その1
涼感クールタオルを用いた際の温度変化について
<実験前> タオル温度27.3℃、タオルに冷感なし。
<実 験> 室温27.0℃の環境下で、24.1℃の水を吸水させ、水滴が落ちない程度に絞る。タオルの両端を持った状態で30秒間タオルを振り、被検者の首にかけた。被検者の体温は36.4℃であった。
<結 果> タオル温度24.3℃、首周囲は持続的に冷感あり。被検者の体温は36.4℃と変化なかった。
<考 察> タオルの温度が水温近くまで低下し、体温との差で冷感を感じる。 冷感を感じるのは温度差だけでなく、水が蒸発する際の気化熱による効果も考えられた。保水性のある生地を使用しているため、すぐにタオルが乾燥することを防ぎ、持続的に冷感を感じることができるのであろうと考察した。
厚生労働省 熱中症関連情報にも「冷たいタオルなどで体を冷やすことにより、からだの蓄熱避けることで熱中症を予防する」と記載があり、熱中症予防のひとつとして蒸泄により体を冷やすタオルが適していると考えております。