TOP > 勉強会情報 > 骨盤がっちりベルトの装着効果検証 その1
骨盤がっちりベルト装着前後の腰痛の変化について
【対 象】
腰痛を自覚している医療・介護従事者10名(25歳〜73歳。平均50.17±11.43歳)を対象とした。
腰痛に関して診断されている病名:腰痛症3名、腰椎椎間板ヘルニア2名、坐骨神経痛2名、腰椎過前弯1名、腰椎圧迫骨折1名
職種:医師、看護師、理学療法士、介護士
【方 法】
骨盤がっちりベルトを装着した状態で勤務してもらい、腰痛の程度や製品装着時の感想について良かった点・悪かった点などの聞き取り調査を行った。疼痛の評価はNRS(numeric rating scale)数値評価スケールを用いた。
【結 果】
NRSにて疼痛の改善を認めた症例は、12例中8例であった。
【感想コメント】
■良かった点
■悪かった点
【考 察】
全例で腰痛が軽減されるわけではないが、過半数の症例で腰痛が軽減しており、装着により腰痛の軽減が期待できると考えられた。
装着感が良かったというコメントが多い反面、動作時にはベルトが硬すぎることで不便となるコメントが多かった。今回は医療・介護従事者を対象としたため、介助などで前かがみになったり、しゃがんだりする動作が多かったのではないかと予想される。本ベルトはプラスチック製で装着時の固定性が強い分、体幹の前後屈動作などを行うと、ベルトのエッジ部分にあたって痛みを感じてしまうと思われる。本ベルトの対象として、しゃがむ、前後屈するといった動作がさほど多くなく、ずっと同じ動作で作業をする人たちが装着すると効果を発揮しやすいかも知れない。今後は異なる職業の人や高齢者などを対象に調査してみたいと考える。